“獲る海”から、”未来に繋げる海”に
海の資源管理、
環境保護を実施
私たち、継承 奥の海 万石浦(けいしょう おくのうみ まんごくうら)は 宮城県石巻市と女川町をまたぐ入江、万石浦の資源管理・環境保護を目 的に活動しています。




全国各地のカキ養殖を支える、種カキの名産地。
守るべき価値がある。豊かな海、万石浦とは。
万石浦は牡鹿半島の付け根付近、宮城県石巻市及び牡鹿郡女川町にまたがる汽水の海跡湖です。
絶滅危惧種であるアサクサノリやアマモ、オキシジミ(北限)、ウミニナの生息地として環境省の『日本の重要湿地500』に選定され、干潟には天然のアサリが生息しています。
カキや海苔の養殖が盛んに行われ、とくに万石浦で生産される種カキは生産技術の高さから、品質が高いと評価され、カキ養殖を行う日本全国の産地が仕入れています。
資源と環境による相互関係
万石浦の貴重な資源と環境
“獲る海”から、“未来に繋げる海”に
これらを守るために管理、保
護活動を行っています。

- 水産研究を行なっている大学との連携による、調査・分析
- 海洋調査会社との連携による、潜水調査・海中の状況報告
- 藻場の定期モニタリング、資源量調査、繁殖保護、種苗確保
- 環境維持の重要性を周知するための動画作成や看板設置
- 環境維持の重要性を学んでもらうための小学校への学習資料配布
- 環境維持として湾内の流れ藻回収を行い、肥料として再利用
- 干潟の保護区設定、定期モニタリング、食害生物駆除・対策
- 地域の小学生を対象に、干潟での体験学習の授業
- 天然資源(主にあさり、なまこ)の資源管理を徹底し、サステナ ブルな漁業の確立をする

農産物に欠かせないミネラルを豊富に含んだ流れ藻の肥料
湾内を漂う海そうを回収し、肥料として再利用。
ゴミの削減にも。
※2021年9月〜2021年12月までの回収量の合計と、肥料加工を委託している堆肥センターへの搬入量から算出。(流れ藻に付着している肥料にとっての不純物や含まれる塩分・水分は、加工工程で除去するため 回収量=製品化された肥料の生産量 ではありません)
海そう肥料が農地の栄養になり、養分が雨水に溶けて海が豊かになる。
環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖法
養殖認証制度、ASC認証を
2018年に取得。

2018年に宮城県漁業協同組合の石巻湾支所、石巻地区支所、石巻東部支所管内の「石巻産かき」が水産養殖管理協議会(ASC)の国際認証を取得しました。
環境と社会への影響を最小限にして育てられた養殖の水産物の証として、万石浦産のカキはASC認証のサステナブル・シーフードとして日本全国のスーパーや百貨店で販売されています。

健全で生産的な海を実現、生態系を回復させるための取り組み
持続可能な漁業を目指し、 SDGs14に取り組みます。

「SDGs
14.海の豊かさを守ろう」達成に向けての取り組みとして、藻場の保全活動、流れ藻の回収、利活用を実施しています。
流れ藻を回収する目的の大きな一つが、漁業施設への影響の軽減です。(湾内を航行する漁船のプロペラに流れ藻が絡む危険性が低減、養殖筏に絡まる流れ藻が減ることで養殖効率の向上が期待できます。)
